会報 ぶどう
 第58号(平成27年1月13日)
 代表挨拶

 新年おめでとうございます。皆様健やかにお過ごしでしょうか。

 昨年末は寒さが急に来てせっかく咲いた皇帝ダリアが枯れてしまいました。なでしこの寄せ植えの方は寒さにもめげず次々と開花し、楽しませてくれます。

 昨年11月7日に横浜市内介護者の会交流会が港北区で行われました。参加された区の介護者の会の方からいろいろなご意見を伺い、活動や悩み等を聞き知ることができました。介護者の会及び行政、地域ケアプラザの出席者のご協力で無事に終わり、世話人一同ホッとしています。ご協力ありがとうございました。

 もうすでに寒いと思っていますが寒さはこれからが本番。寒くて散歩やジョギングをしている方が減ったような気がします。 そういう私も朝の犬の散歩時間が遅くなってしまいました。

 認知症の方が寒い中を薄着で外出されて迷われないといいですね。もし見かけたら声をかけていただきたいと思います。ご家族やご本人が不安でどうしたら良いか困っていらっしゃることでしょう。  介護者さんもご自身の健康管理にご留意ください。介護なさっている方の健康状態は介護されている方、ご家族にとっても大切です。

 今年も介護者さんが何を求めているか、私達に何ができるか考えながら世話人一同頑張って行きたいと思います。

 本年もご支援をよろしくお願いいたします。
         

                                        代表 小形 晴身

 平成27年を迎えて 
         
   港北区高齢・障害支援課長 賀谷 まゆみ

 「介護を考えるぶどうの会」の皆様、あけましておめでとうございます。
 平成27年度から、介護保険制度の改正が順次実施されていきます。大きなテーマは「地域包括ケアシステムの構築」です。簡単にいえば、今後ますます高齢者が増えていく中で、重い要介護の状態になっても、住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられる地域をつくっていく、ということです。

 こうした地域づくりを進める一つの方法として、様々な立場の方がご本人の支援について話し合い、地域づくりや政策形成にまでつなげていく「地域ケア会議」という場が考えられています。個々の方について話し合う個別ケース地域ケア会議から、包括レベル、区レベル、市レベルまで、重層的に会議を開催していくことになっています。

 今、少しずつ個別ケース会議が開催されているのですが、あるケア会議にぶどうの会の方が出られて、認知症の親族の方のつらさに寄りそったお話しをされたと聞きました。近隣に迷惑がかかっている状況のなかで、親族の方は救われる思いだったのではないでしょうか。

 多くの個別ケア会議で認知症の方の理解が課題となっています。地域で包括的に支えていく、と考えたとき、ご本人や介護される方のことを、地域の方によく理解してもらうことが大切です。ぶどうの会の方に出ていただくのはすばらしいアイデアだと思いました。

 制度が変わっていく中でも、介護当事者(あるいは先輩)だからこそ担っていただけることがあります。新しい年も、引き続きぶどうの会の皆様のご活躍を期待しています。

 新年を迎えるにあたって      

 港北区社会福祉協議会 事務局長 池田 誠司

 新年あけましておめでとうございます。介護を考えるぶどうの会の皆様にはよき新年をお迎えのことと心からお喜び申し上げます。

 また港北区社会福祉協議会の事業に、ご理解とご協力をいただきありがとうございます。

 さて、今年は、介護保険法の改正や子ども子育て支援制度はじめ、制度や仕組みが大きく変わる年になります。その中で求められるのは「地域のつながり」と関係機関との連携です。

 年を重ねても、認知症になっても、いつまでも住みなれた地域や自宅で暮らしたいと思われる方は多くいらっしゃいますが、生活上のさまざまな困難が生じてくるのも事実です。認知症の方を支えるさまざまなサービスがありますが、認知症の方はその病気の性質上、こうしたサービスを自分で調べて活用するということはだんだん難しくなっていきます。

 このため、認知症になっても、ご本人やご家族が地域で安心して生活し続けられるようにするためには、医療、介護の充実と併せて、地域の多くの人々が認知症について正しく理解して、支え合うことのできる地域、まちづくりを進めることが大切だと思います。この地域の理解を広げ、つながりを作り強め、まちづくりを地域の皆様と進めていくのが区社協の役割でもあります。

 港北区社会福祉協議会といたしましても、身近な地域のつながりや支えあいの活動がさらに広がるよう、介護を考えるぶどうの会の皆様、地域の皆様とともに取り組んでまいります。

 今年が介護を考えるぶどうの会の皆様にとって素晴らしい年になりますことをお祈り申し上げまして、新年のごあいさつといたします。

 『一緒に羽ばたく!横浜市新羽地域ケアプラザ・コミュニティハウスです』

 所長 水村 志津子    

 新年明けましておめでとうございます。

 新緑の光増す昨年5月、新羽駅そばにケアプラザ・コミュニティハウスが誕生しました。

 地域ボランティア活動でお使いいただけるケアプラザと、趣味のサークルの方々や文化交流などでお使いいただけるコミュニティハウスが一体となった建物です。開所イベントから地域の方や学校が関わってくださり、幸せなスタートを切りました。

 植物を置いたり生け花を飾ってくださったりする方々、町清掃と一緒にケアプラザ前をゴミ拾いしていってくださる方、絵を貸してくださる新羽小学校、ご利用の方はもとより書ききらぬほど様々な方に支えられ今に至っています。心よりお礼申し上げます。
               
 部屋を利用するための登録団体数は150に上り、ラウンジでの団欒や囲碁将棋などの個人利用も増えてきています。小学生が将棋の対局をしていると、将棋会の年配のご利用者が声を掛けて教えてくださったりしています。嬉しいことに足繁く通ってくださる学習室でおなじみの方もいます。学習室は小学生から社会人まで活用され、その勉強する真摯な姿は「私(私の子)にはこんな時間あったかなぁ?」と振り返ってしまうほど。親子サークルのご利用も多いので、赤ちゃんの声やママたちの笑い声も聞こえてきます。泣いて止まらなくなった赤ちゃんと困っているママに、他の団体のご利用者が愛おしそうに声をかけてくださることも、ラウンジや入口ロビーではいつもの風景です。私たちスタッフは日々その光景に癒されています。

 ケアプラザには高齢の方のご相談をお受けする地域包括支援センターもあります。先日包括支援センターの宮田看護師と一緒に、市の介護者交流会に参加しました。介護を考えるぶどうの会による和やかな進行のもと、各区の介護者の集まりを支えている方々がどのような思いでいらっしゃるかの一端に触れました。そして会の締めくくりの『一つの笑顔が二つになるように。私たちが元気でないと介護者をサポートできないからご自愛を・・』という温かい言葉に包まれました。私たちにもこんな空間が作れるだろうか、この地域にもいつか介護者を支え、介護者に支えられる双方向のエール交換の場を作りたい・・という思いを新たにいたしました。

 新羽・北新横浜地区は若い世代の住民も多い地域です。しかし認知症の徘徊で自宅へ帰れなくなる方や、地域の見守りがあってこそ安心した生活ができる高齢の方は、今後増加していきます。これを書いている私自身があっという間に見守られる年代にまわることでしょう。いろんな年代の方が出入りしてくださる特色を生かして、どう世代間の手を携えたわいわいネットワークができていくのか?かわいい三角地にできたショートケーキ型の建物から、いろいろな果物や生クリームが実となってあふれ出たら楽しいと思っています。

 音楽とアートがここから発信されたらいいな、災害時にどう地域と動いていけるかもご相談していきたい。鶴見川に昔ながらの和船を浮かべ、子どもたちに体験してもらうような時をつなぐ素敵な企画をされている方もたくさんいらっしゃる地域です。時をつないでいく取り組みにも加わりたい・・と思いはつきません。

 ここが皆様の生活の新しい羽となれるよう、今年も取り組んでまいります。皆さまにも笑顔多い一年でありますことをお祈りしています。まだ寒い季節が続きますが、皆様ご自愛なさって、そして忙しい日々の合間にぜひ新羽地域ケアプラザ・コミュニティハウスにお立ち寄りください。お待ちしております。

 高田地域ケアプラザ介護者のつどい

 高田地域ケアプラザでは月に一度(8月はお休み)「介護者のつどい」が行われています。

 「おむつの選び方」「デイサービスに行くのを嫌がってたいへん」「お風呂に入りたがらない」など、悩みを話しに来ませんか。一人で悩まないでみんなで共有してみんなで知恵を出し合って優しい介護ができたらと思います。

 先日はおむつについて話し合いました。おむつには歩ける、立てる、座れる人用の紙パンツや寝て過ごす人用のテープ止めタイプがあるとか、おむつの中に入れて使うパットには女性用・男性用があるとか、軟便用があるとか、おむつにもパットにもいろいろな大きさのものがあるとか、○時間用の物があるとか情報交換をしました。吸水シーツという物があってベッドのシーツの上に敷いておくと一回分くらいの尿は吸い取ってくれるそうです。

 高田地域ケアプラザ 第2木曜日 午後1時30分〜午後3時   (8月はお休みです)
                                                (島田 加代) 

 下田地域ケアプラザ介護者のつどい

 この半年ぐらいの「つどい」は、初めての方が毎月来てくださるようになり、その都度アットホームさに驚かれたり、安心されたり、いろいろお話されたり、いつも、あっというまの90分という感じでした。

 そんな中でも介護の話は、地域ケアプラザの職員さんや区役所の保健師さんも、いろいろなアドバイスをしてくれるので、それまで知らなかったこともあり、この先の介護生活をしていくうえでとても参考になりました。

 ただ介護者の気持ちを一番わかってくれるのは、やっぱり介護をしている介護者なんだと改めて思いました。家族の協力が必要だと思っても、うまく行かず、「直接介護をしていない兄弟、姉妹とは、仲も悪くなりますよ」と介護の先輩のひと言。皆そうだったのか、私にも心が折れそうになったあの「ひと言」がありましたがそう思ったら気が少し楽になりました。
                    
 下田地域ケアプラザ 第3木曜日 午後1時30分〜午後3時   (8月はお休みです)
                                                 (片山 久美子)


 新吉田地域ケアプラザ介護者のつどい

 時間になる前に、もう、みなさん待ちかねたように日頃の悩みを話し始めた。これぞまさしくサロン風の雰囲気!まず、切り出したのが、ずっと出席が続いている方。日々の大変なことがあふれ出るかのように。それに乗るように、初めてで、様子をみにきたのだという方が続く。しかし、いつのまにか、その方も話の輪に入っていた。本日の「つどい」は、このような望ましい様子で始まった。

 夫婦3組、姉妹1組だが、奥さんを介護しているというご主人が、どの関係が一番大変なんだろうかと問題提起のようなかたちで、皆さんに問いかけた。

 「うーん、そうですね」と、みなさん。「この関係が一番ということはねー」答えがすぐには出てこなかった。どのような関係でも出てくる症状、状況が異なるということで、即答は難しいというのが率直な気持ちのようだった。

 何十年も24時間体制で介護中という方が、どこか施設がないだろうかと困り果てていた。孤軍奮闘。やっきになっていろいろ施設にあたるのだが、うまくいかないという場合が多いそうだ。情報の入手の方法、いくつか施設にあたっていても、さまざまなタイミングで「空きあり」というチャンスが掴めないため、悲痛な思いで耐えているケースである。地域ケアプラザの司会役の看護師さんが、どうにかして、手立てを探し、あたってみますね。――その方にとって、とても心強い言葉になったようだ。                                                        (小島 瑞子)

 H.26年度港北区役所介護セミナー 講演「認知症の基礎知識を学ぶ」

 平成26年12月5日に、横浜市総合保健医療センター地域精神保健部長塩崎一昌先生の「認知症の基礎知識を学ぶ」の講演がありました。

 内容は1.認知症とはどういうものか? 2.認知症の症状 3.中核症状 
4.行動・心理症状とその支援 5.認知症の診断・治療 6.認知症予防についての考え方 7.認知症の人と接するときの心がまえ 8.認知症介護をしている家族の気持ちの理解でした。以下に知りたいことをあげてみました。

 認知症は脳の病気で、記憶障害(新しく経験したことを記憶にとどめることが困難となる)、見当識障害(ここはどこで、今がいつなのか、わからなくなる状態)、判断力の低下(計画を立てる、組織化する、順序立てる、抽象化する、判断するということが出来なくなる)などが見られます。

 「認知症」と「加齢による記憶力低下」の違いは、認知症は脳の病気で経験自体を忘却し、自覚が(大半は)なく時や場所の誤りがあります。社会生活を営むのが困難で、幻覚・妄想、人格変化を生じることが多いです。

 加齢現象は加齢による変化で咄嗟に想起不能になり、自覚があり、時や場所の誤りがありません。社会生活に大きな支障はなく、幻覚・妄想・人格変化がありません。

認知症気付きの10ポイントは
・今日の日付曜日がわからない。ゴミの日を間違える。
・現在の時刻がわからず、朝と夕方を間違えたりする。
・同じ事を何度も聞く、言う。1週間前の話を丸忘れ。
・薬を服用した後に、もう一度服用しようとする。
・診察券や銀行の通帳などを収納した場所を忘れる。
・冷蔵庫にある食材(野菜)を、更に買ってしまう。
・臭覚が鈍くなったり、味覚が変化したり、料理の味付けが変わる。
・料理の手順がわからなくなる、簡単なものだけ作る。
・家電のリモコンが操作できなくなった。
・部屋が片付けられなくなった。

認知症・早期診断のメリット

・治療の開始:アルツハイマー型認知症⇒進行を遅らせる薬。
血管性認知症⇒新たな血管障害の予防。
・ケアの導入:介護サービス導入により、状態が改善する場合も多々ある。
・備え   :今後の進行を予測し、その人らしい生活を送ることができる。
 成年後見制度などの利用。悪徳業者対策。
認知症にならないとは言えないが・・・
・高血圧、糖尿病、(高脂血症)のコントロール。
・魚や野菜多めな食事と少量のお酒(赤ワイン)。
・適度な運動(有酸素運動)と知的な活動。
・人との接触を絶やさないこと。

認知症リスクを下げ、健康で長く生活しましょう!

誰もが認知症になる可能性があります。
・認知症に対する理解は進んできましたが・・。
 まだ認知症の患者さんは怖いなどといった考えが一部には残っています。
・認知症は加齢とともに増加し、もし他の原因で亡くならなければ、いつかなる病気です。
・認知症になっても自分らしく生活できる社会は・・・皆さんにとってどうでしょうか?

認知症を受け入れること自体、親族にとって大きな負担です。
@ 戸惑い・否定⇒A混乱・怒り・拒絶⇒B割り切り⇒C受容
・認知症を受け入れるまでの心理的変化は、家族にとって大きな負担となります。また身近に生活している家族と遠方の親族で理解が異なり、揉め事になる場合があります。

また都市部では
・家族のいない単身生活の高齢者や、高齢者同士の世帯が増加しています。
・例えば、近隣の住民の方々が、相互に見守りあえる様な住環境は、どの様に作っていけるのか等・・・生活や社会のあり方に及ぶ問題が提起されます。
・認知症についても、専門職以外の皆さんのご理解やご協力が欠かせない状況になっています。
みんなの力でなんとか安心できる社会にして行きたいものです。
                                               (小形 晴身)

 第23回横浜市内介護者の会交流会を終えて

 11月7日、港北区社会福祉協議会の多目的研修室で港北区の「介護を考えるぶどうの会」主催で横浜市内の介護者を支援している会の交流会が開催されました。初めに来賓の港北区高齢・障害支援課長の賀谷まゆみ様、港北区社会福祉協議会事務次長の小野靖様から挨拶をいただきました。

 この日は、市内6区から15名の代表と3区の高齢・障害支援課から7名、地域ケアプラザから10名が参加され、活発で熱い篤い意見が交換されました。「会を継続するために心がけていることや悩み」「区役所、社協、地域ケアプラザとの連携の取り方」「今後の課題や抱負」などをテーマに各区の皆さんの実情や事例が話し合われました。

 会の共通の悩みは、介護者の会でもつどいでも参加者が減少している、世話人が高齢になりつつあるので、若い人、新しい人が入って来て欲しいということでした。

 ケアマネジャーの皆さんと手をつないでいきたいという意見も出されました。
 今後も区役所、社会福祉協議会、地域ケアプラザ等、連絡を密にして、介護者のために
「各つどい」や情報提供などこれまでの活動を継続していくことを確認しました。

  個人的な感想ですが、司会の伊東さんに発言を求められた時、各区の皆さんがきちんと発表してくださったことは言うまでもありませんが、さらに積極的に手を挙げて熱心に話してくださいました。そのお姿や、苦しんでいる介護者をおもんぱかり、地域に笑顔をひとつだけでも増やしたいと熱く語ってくださった皆さん、介護者の心の支えになりたいと語ってくださった皆さんのお姿は、会報をお読みくださっている全ての方々にご覧いただきたいくらいでした。
  ご出席くださった皆様、ありがとうございました。
                                                (宮澤 よし子)

 日吉本町地域ケアプラザ介護者教室から

  「今回は福祉用具と住宅改修のポイント」と題して、フランスベッド株式会社の福祉用具プランナーであり、福祉用具専門相談員の菅間正裕さんからお話を伺いました。

住宅改修制度について
@ 介護度に関係なく、20万円のうちの1割負担すれば受けられる。
A 20万円を超えるまでは何度でも工事してよい。
B 事前申請と事後申請がある。(取り掛かるのに時間がかかるので)
C 支払方法は委任払いと償還払いがある。
D 住所が変わったり、要介護度が3段階上がったりすると、リセットされて再度20万円利用できる。ただし、介護度が進むと逆に手すりなどは必要がなくなることもある。

住宅改修の実例
 段差解消 :  夫婦2人暮らし。共に介護認定を受けており、普段の歩行もおぼつかない状況。浴室に行くためにキッチンと浴室の間に30pの段差があり危険。安全に浴室まで行くために改修。
 浴室改修 :  脳梗塞で半身不随。段差を超えるのも非常に困難だが自宅の浴室にどうしても浸かりたいとの希望。浴槽を大きく、またぎの低いものに変更。洗い場の床面をUPし、スライドバータイプの手すりを取り付けた。
 段差解消 :  現在車椅子を使用。玄関から道路までの階段をタイル仕上げでスロープを作った。
トイレの改修 :00000 高齢のため足腰が弱くなり、和便器だと立ち座りが困難なため、洋式便器に変更。同時にL型手すりも取り付ける。
 建具の変更 : 引き戸が重く、開けづらいので、既存の溝に滑り易いレールを付け、扉の滑車も変えることで楽に開け閉めできるようになった。(Vレールの取り付け)
 建具の変更 : リュウマチでドアノブを掴むことが困難。ノブをレバーハンドルに変えることでドアの開閉が楽になった。
 建具の変更 : 扉が内開きのため、トイレ内が狭く方向転換がしにくいため外開きに変更。トイレ内の動作や介助が楽になった。

福祉用具のレンタル
 要支援1から受けられるもの
  手すり、スロープ、歩行器、歩行補助杖、自動排泄処理装置
 原則要介護2以上の方が受けられるもの
  特殊寝台、特殊寝台付属品(マットレスなど)、車椅子、車椅子付属品、
  床ずれ防止用具、体位変換器、移動用リフト、認知症老人徘徊感知機器

 福祉用具をレンタルした場合、自費で車椅子をレンタルすると月額5千円ですが、介護保険を利用すると1割負担の500円になります。また、リハビリセンターの人はたくさんの障害者の相談にのっているので、相談するとよいアドバイスがもらえると思います。とのお話でした。       
                                                (伊東 波津子)


 私の選ぶ介護施設 

 私の介護施設選びの基本は「安全」と「安心」です。どんな施設でも不慮の事故は避けられないけれど、そのリスクをどれだけ少なくしようかと努力している施設を探すようにしています。私は現在、102歳の母の介護をデイサービス、ショートステイ、訪問ヘルパーの力を借りて、介護をほぼ一人でやっています。その母が98歳の時に部屋で転倒、大腿骨を骨折しました。この事故が安全、安心と言う考えの基になっています。

この「安全」「安心」を備える施設であるためには、

1.笑顔と挨拶 施設の職員の基本の基本です。ちゃんと挨拶が笑顔でできるところは、職員の教育も行き届いていて、介護のレベルも高いと思います。逆に言うと笑顔も挨拶も苦手な施設は、介護する気持ちも低く、ご利用者に寄り添う気持ちにも欠けているようです。

2.職員の就業期間 人手不足の現在、施設だけが増えて人員の就業も安定しないことが多い。そんな中、特に若い人の就業期間が長いと聞くと、なんだか安心できる。理由は言うまでもないですが、その施設の就労に職員が満足している。ショートステイに行くと、行く度に職員の顔が違っている事があります。そんなところはやはり身内を預けるのは不安になってしまいます。

3.家族とのコミュニケーションを大切にする施設 これはかなり重要です。ショートステイとか特別養護老人ホームなどの職員が、家族とのコミュニケーションをしっかりやっているか? 母を施設に送った時、現場の介護職、ナースに母の身体状況を説明しようとしても忙しそうにして、じっくりと聞いてもらえない時があります。これではただ仕事をこなしているだけで母の現在の身体状況をなかなか伝えることができません。一方、忙しい中、時間を割いて、ナースと介護職がじっくりと聞いてくれる施設があるのも事実です。言うまでもなく後者のほうが安心して預けられます。

4.残存能力を大切にしてくれているか? これは病院でよく見かけますが、人手が足りなく忙しいのでナースが自分のペースでご利用者を扱う事が多い。例えば、ベッドから椅子に移動する時、ご利用者の持っている残存能力を使わずに、全介助で強引に車椅子に移動させる事がたびたびあります。するとご利用者の筋力は使われない事になる。ショートステイなどに長い間宿泊すると、立つ事ができていたご利用者が、立てなくなってご自宅に戻ることが結構多いです。だから私は母を3日間以上は施設に預けない。介護、病院の職員の方々は忙しくてそこまでできないと言われそうですが、できればやって欲しい事です。ちゃんとやってくれている職員の方も勿論おられます。

5.ナースの夜勤がある施設 特別養護老人ホームでもまだナースの夜勤をやっているところは、殆どありません。ごく限られた施設だけです。殆どは、自宅での夜間待機だと思います。しかし、ナースが夜勤で施設にいる事がどれだけ大事か!これは、夜勤の介護職の方にとって本当に強い味方です。夜間、何かご利用者さまの急変などが起こった時には、実際のところ介護職の方は不安で対処に混乱を招く恐れがあります。今後、夜間にナースが常駐する施設が増える事を願っています。

 最近、健康寿命と言う言葉をよく耳にしますが、男女とも70歳、71歳くらいのようです。私の母102歳ながらそれなりの衰えはあるけれど、健康寿命と聞かれれば、102 歳と答えます。それは単に遺伝と言うことだけではなく、上記に述べた事にも注意し、日常の水分、排便、食事などにもできるだけ注意している事も関係しているのではないでしょうか。 

 来年度から、また介護報酬が減額されたりすると介護の質の低下を招き、施設でのリスクが高まる事が懸念されます。やたらに介護制度を変えるのではなく、実際に介護経験のある方達に国の介護制度を考えていって欲しいものです。
                                                  (高橋 博道)

 「よりそいノート」セミナーから

  大切なあなたへの「よりそいノート」〜くらしと医療・介護をつなぐために〜

 介護における職種連携を目指して、2014年6月、神奈川県認知症対策推進協議会から「よりそいノート」が発行されました。このノートは、高齢者とその家族の方が、安心して自分の住む地域で、医療と介護を隙間なく受けられることを願い作成されました。

 ご本人の症状やその経過、検査結果、服薬状況、日常生活状況などの情報を記録して、かかりつけ医や専門医療機関、地域包括支援センターや、介護支援専門員(ケアマネジャー)、介護サービス事業所等で、情報を共有して連携し、適切な医療や介護を行うために利用します。

 受診の時や、介護サービスを受ける時にはこのノートを携帯してお見せするようお願いします。「よりそいノート」は区役所の高齢・障害支援課の窓口、又は地域包括支援センター等で戴くことができます。
 認知症という状態は、脳の病気によって引き起こされる脳の機能障害の結果です。一つひとつの症状には、それに対応した脳機能の異常が潜んでいるのです。しかし、脳の働きとその病態メカニズムをよく知れば、一見、手におえないように思われる不可思議な混乱状態も、脳の機能障害にもとづく病態として、正確に理解することができ、それに対する、理屈のあったケアを考えることができるのです。

 「よりそいノート」のご利用で、認知症の方との生活に潤いができますことを願ってやみません。                                                 (石森 紘子)


 「私のノート 安心できる3つのそなえ」

 この「私のノート」は、自分の生活の様々な事について、伝えたいことのページで始まって、私のプロフィール、次に「安心できる3つのそなえ」として、
1健康(医療についての希望、かかりつけの病院・クリニック、保険証番号、持病、医者からもらっている薬、緊急時服用薬、介護についての希望)、
2お金(預貯金、その他の金融資産、年金・保険、カード、財産の整理)、3危機管理(遺言書、葬儀について、死亡を知らせて欲しい人)と、お気に入りの写真、メモ欄で構成された、A5版の冊子です。
 母が認知症になって、元気なうちに聞いておけばよかったと思う事の多いこと。保険や預貯金、終末をどう迎えたかったのかなどなど…。そんな経験から、自分の事をお世話になるだろう人に、伝えておくことの大切さを感じています。

 でもなかなか話す機会がなかったり、話しづらい事だったりします。このノートを書く作業は、客観的に自分の生活に向き合い、冷静に自分の考えをまとめることにつながります。このノートに出合った方の中には、書初めのように年明けや誕生日に見直して、気持ちも新たに一年を過ごすきっかけにしていると言う方もいます。気力、体力、決断力があるうちに書き、ご自分にいつ何があっても、大切な人に負担をかけない、安心感のある日々の備えといたしましょう!

・申込み先:高齢化社会をよくする虹の仲間
〒227-0023横浜市青葉区大場町930-66  FAX 045-902-2705まで、
ハガキまたはFAXにてお願いします。(一冊200円)
※高齢化社会をみんなの知恵と努力と助け合いで、安心して暮らせる地域社会にしようと、学習会や講演会など32年間活動されているボランティア団体です。                 
                                                 (梅原 由美子)


 篠原ケアプラザの「介護者のつどい」で当会の世話人が介護経験をお話しました。

 昨年11月20日、副代表の宮澤さんが永年にわたってご主人のご両親を介護された経験を、ユーモアと東北弁を織り交ぜ表情豊かに話されました。

 家族構成に始まり、ストレスのこわさ、ストレスの解消方法、進んだ認知症による出来事、介護によって学んだこと、つどいに参加するようになって救われたこと、など宮澤さんならではの楽しい語り口で笑いを誘っていました。 

 介護体験のお話の後は、つどいが催されました。当日は、地域の、在宅介護されていらっしゃる方が10人余り参加され、地域ケアプラザの担当者や区の健康福祉保健センターの看護師の方がたが加わり、2グループに分かれて話し合われました。そして、日ごろのストレスがわずかでも解消されたようです。

 奥様を介護されていらっしゃる方が4人参加されて、日ごろの心配とストレス満載だった気持ちが発散できたとほっとされていました。
                                                  (石森 紘子)

 認知症の高齢者への具体的な接し方

問題行動 「失禁・不潔行為」
ポイント : 厳しく叱責することは逆効果
  介護者がもっとも気を使い、めいってしまうのが失禁と不潔行為です。不潔行為の多くは、「失敗したことを隠したい」という羞恥心や自尊心のあらわれだとされています。だから、厳しく叱責することが逆効果になることもあるようです。
  だから、その人の生活のリズムで「そろそろ用便か」と思うときに一緒にトイレに行くといいようです。そして、もし失禁したときも「ちょっと濡れたから替えましょうか」とか「新しいほうが気持ちがいいですよ」と言って平静に始末をしましょう。
  また、用便は健康状態を示すものです。ひどい下痢だったり便秘だったり、あるいは尿の出が悪かったら、すぐに医師に相談します。
   (エーザイ株式会社、ファイザー株式会社の冊子から転載しました。)
                                                 (伊東 波津子)

 賛助金をありがとうございました
知久 達哉 小股 昭 丸山 洋子 (敬称略 平成26.9〜12にいただいた方がたです。)

 編集後記
 昨年9月、港北ボランティアガイドによる「その昔の新羽と彼岸花をたずねる」のウオーキングに参加しました。3ページで水村所長が書かれているように、鶴見川はその昔、米などを運搬する和船が行き来して、生活上、重要な役割を果たしていたそうです。

また、昔の人の、子供を思う気持ちや病魔や死に対する恐れなども感じられたひとときでした。「温故知新」(古きをたずねて新しきを知る)とまではいきませんが、川やお寺や神社や、地名などの由来など歴史に触れながら歩くのもストレス解消になりました。皆様も、ストレス解消を。

新年のご挨拶に2句。「初夢や夢で良かった大失敗」「初詣フードを広げてなんとする」
                                                 (宮澤 よし子)