会報 ぶどう 第54号(平成25年9月10日)


 代表挨拶

 会員の皆様、お元気でしょうか?

 去年にも増しての猛暑、酷暑。今夏は何と表現してよいかわからないくらいの灼熱の中の生活を強いられました。皆様は無事に過ごされましたでしょうか?

高齢者の熱中症死亡者が、毎日報道され心が痛みました。水分・塩分の補給をお忘れないようお願いいたします。

当会の設立20周年記念交流会には、多数の会員・ご来賓の皆様のご参加をいただき、誠にありがとうございました。

交流会では初めての試みでしたフルートの演奏には温かい拍手をいただき、配食サービス「ほっと」さんにお願いしました昼食の家庭料理も好評を博し“ほっと”いたしました。

HPの開設、世話人会のチームワークにもお褒めをいただき、温かい励ましをありがとうございました。

      情報不足の介護施設

 過日の朝日新聞に、認知症と診断された妻の特別養護老人ホーム探しの記事が載っていました。
「もう施設入所は避けられない!」と施設探しを始めて直面したのは圧倒的な情報不足でした。まず市の窓口で介護事業所マップをもらって驚いた。そこに書かれていたのは名称と所在地、電話番号のみとの事。

当会には設立15周年に作成いたしました区内の「施設ガイド」がございます。

 あとわずかですがご希望の方は当会までご連絡ください。進呈いたします。

 ご自身の健康管理にもご留意くださいね。
                                          代表 石森 紘子

 介護を考えるぶどうの会20周年に寄せて

港北区高齢・障害支援課長 賀谷まゆみ

 「介護を考えるぶどうの会」20周年、おめでとうございます。

 20周年を記念した交流会にお招きいただき、改めてホームページでみなさまの活動を拝見いたしました。

 20年前、区保健所主催の介護者の集いをきっかけに、介護者同士が話し合い、継続して介護を考える場の必要性を感じ、当事者の立場で発言していこうという方針が決まった、と書かれています。

そして皆様が、介護に苦労されている中で自ら学ばれ、学ぶだけでなく提言し、それがいくつかの施策に結び付いていく様子がよくわかりました。介護保険もない時代、相当なご苦労があったのではないかと想像します。まさに時代を切り開いてきた歩みだったと思います。平成元年までさかのぼる膨大な記録に、大変感銘いたしました。

 聞きかじりの知識で大変恐縮ですが、「当事者主義」という考え方があります。私が以前担当していた「市民生活白書」にご協力いただいた先生から、北海道の「べてるの家」という精神障害の方の居場所の話としてうかがったものです。

精神障害の方にはいろいろな症状が出ますが、それを単に薬を飲むということではなく、その症状をそのまま受けとめつつ、むしろ積極的に楽しんでしまう。当事者のことは当事者がいちばんよくわかる、だから、どうすればいいかも当事者のほうがよくわかる、というようなお話でした。

介護者の皆様が立ち上げた「ぶどうの会」は、まさにそうした当事者活動と言えるのではないかと思います。

私は実は、係長になって初めての仕事が介護保険担当でした。ちょうど制度が立ち上がるときでしたので、各地区に出向いて介護保険の説明をいたしました。介護保険制度は税金と保険料でなりたっていること、これまで家族の方、特にお嫁さんとか奥様がもっぱら担われていた介護を、介護保険サービスを使い、社会で支える時代になったこと、だからぜひ制度を活用してください、という話をしていました。

あれから10年以上たち、サービスはかなり増えてきましたが、介護を必要とする人には、個々のサービスでは埋められない生活があります。そこを担っているのは、やはり介護者だと思います。そしてまた最近では、介護を巡る状況もかなり変わり、働きながら介護をする方、男性の介護者というのも増えています。「介護」という言葉が一般的になるとともに、新しい課題も出てきています。

自ら道を切り開かなくてはならなかった頃からすれば、今は介護者の集まりも増え、インターネットの普及により情報もとりやすくなりました。それでも、現場のことは現場の方が一番よくわかっています。当事者にとって一番力になるのは、同じ当事者の方の言葉ですし、私たち行政も皆様から教えられて初めてわかることも多くあります。交流会で皆様のお話を聞きながら、改めてそう実感いたしました。

ぶどうの会にも、男性会員の方がいらっしゃいますし、今年ホームページもできました。これも時代の変化を反映していると思います。会の活動が、時代にあわせて変化しながら、これからも介護者の皆様の力となっていくことを心から期待して、お祝いの言葉とさせていただきます。

 介護体験談

 私は現在、要介護3の父を通いで看ています。去年、母を看取るまでは1人で2人を看ていました。
 父は92歳です。今年の春から体調をくずし、何度か救急車のお世話になりました。その時に救急車が横浜市全体で63台しかないことを知って、びっくりしました。横浜市は18区あるので、簡単に言いますと1区あたり3〜4台しかないということです。(大きな区と小さな区では台数が違いますが)

救急指定の病院がすべてそうとは限らないと思いますが、緊急性のない患者は、診てもらえますが入院はさせてもらえませんでした。両親のダブル介護で疲れがたまっていて、父も食事が摂れない状態だったので、「家に連れて帰ると家族が大変だから何日か入院させてください」とお願いしても、「お歳がお歳なので、入院すると認知症が進行したり、寝たきりになったりするからだめです」と断られました。看護師さんからも、まるでマニュアルのように「入院でなくてよかったですね」と言われると、本当に家族の事を思って言ってくれているとは思えませんでした。

今は、往診の先生に診ていただきながら、日中は私が通って介護し、夜間のおむつ交換をヘルパーにお願いしています。
また以前のようにデイサービスに行けることを楽しみに頑張っています。
                                                  (匿名)
 
 20周年記念介護者の交流会の報告

介護を考えるぶどうの会の20周年記念交流会が6月1日(土)、11時〜15時、社会福祉協議会の多目的研修室において、40名の参加のもと、にぎやかに行われました。

今回の交流会は、『おかげさまで20周年!介護を考えるぶどうの会交流会』〜介護の手を休めて楽しくおしゃべりしませんか〜と題して行われました。学習会的なことはしないで、お世話になっている方々に感謝の意を表したり、旧交を温めたり、介護者の皆さんに日頃の疲れを癒していただいたりしようという想いで「フルート演奏」と「会食」が企画されました。

以下に交流会を終えての感想を述べます。

@ フルート演奏・選曲について、奏者の丹澤百理さんと代表の石森さんから世話人会に提案されました。曲目は、ぶどうの会の立ち上げ功労者の大井さんを忍ぶ「家路」と季節感あふれる「夏の思い出」、そして、皆さんと一緒に歌える「ふるさと」でした。当日は、フルートの音色でゆったりとした透明な空気が流れ、フルーティストのさりげないトークと相まって、すてきな癒しのひと時を過ごせてよかったと思います。

 丹沢さんは、本来の活動のほか、老人施設や被災地でもボランティア演奏をしてくださっています。そのお心がこもっていて、とてもやさしい音色でした。世話人一同の、フルートで皆さんにゆったりしていただきたいという要求に200パーセント以上応えてくださったと思います。

A 福祉複合施設「きらり港北」の配食サービス「ほっと」さんに今回のパーティーのために依頼した食事が出席者の皆様にたいへん好評でした。テーブルに並んだお料理を見て、彩もよく盛り付けもよく、しかし、手作りなのでアットホームな感じがして、すぐに会話が盛り上がりました。いただいてみると、「お出汁がきいていて良い味ねえ」「どうしたらこんなにやわらかくおいしくできるのかしら」などという声も聞かれ、初めてお会いした方々ともすぐにうちとけ、話がはずみました。介護食もパーティー食ももちろん介護者さんの負担を軽くするための食事もあるということで紹介のために依頼した「ほっと」さんのお料理は、まちがいなく、皆さんを和やかにしてくださいました。

B 来賓の皆様に「介護を考えるぶどうの会」の経歴や活動やホームページの立ち上げのことなどについてお褒めの言葉を頂戴したのがうれしかったです。

 次に、来賓者の方々をご紹介します。
港北区保健福祉センター高齢・障害課長 賀谷様
港北区社会福祉協議会事務次長 小野様
緑区社会福祉協議会事務局長 鏑木様
下田地域ケアプラザ所長 井上様
下田地域ケアプラザ主任ケアマネジャー 苗代様
高田地域ケアプラザ所長 土屋様
高田地域ケアプラザ看護師 保母様
新吉田地域ケアプラザ所長 津國様

なお、来賓の皆様には、お忙しいところを最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

C 亡き大井要子さん(初代、代表)のご主人がぶどうの会の立ち上げ時の様子を初めてお話してくださって、改めてボランティア精神を学ぶことができて良かったと思います。

D 出席者の皆さんが司会者の急な指名にもかかわらず、それぞれのお立場で話をしてくださり、それが会員の真の交流になりました。ぶどうの会についての理解を深めたり、会員同士のお互いの気持ちをわかりあったりして、有意義なひと時となったと思います。

E 出席者のフリートークの交流の時間がもう少し持てれば良かったが、限られた時間内なので仕方がなかったことですが残念に思います。

エピソード

@ 交流会当日、高田地域ケアプラザからお借りしたテーブルクロスは、色とりどりで、華やかな雰囲気が出せて良かった。ありがとうございました。

A 石森代表が、交流会が成功するか心配で夜も寝られない日が続いたというのは、気の毒だった。

B 副代表の小形さんが「あの準備はどうなっている?」「このことは、どうなった?」としょっちゅうメールをくれたが、(小形さんの頭の中はぶどうの会のことでいっぱいなんだな)と感謝の想いで頭が下がった。

C 司会者の伊東さんが20周年記念の会がめでたいので、めでたい感じを出そうとして15年前の明るい色のスカートをはいたが、きつくて折角のおいしい料理がたくさん食べられなかったのは、お気の毒!
D 世話人が交流会の役割分担をして、皆それぞれの持ち場でがんばっていましたが、介護者の皆さんに明るい気持ちになっていただきたいと紙皿の色まで気遣って時間と労力をかけて用意したのにはびっくりして涙が出そうになった(?)

以上、独断と偏見での感想で、失礼しました。          
                                          (宮澤 よし子)

 我が家の介護食の利用

私の介護生活も、いよいよ7年目です。

いい (良い) 加減の介護をしているつもりの日々ですが、さすがに私も自身の具合が悪い時もあります。でも介護を代わってくれる家族がいない時は、ぐっとこらえて介護をせざるをえない時もあります。まして買い物など行けない時、せめて食事は、買い置きしてある「レトルト」の介護食を温めて簡単に済ませることがあります。これがなかなか良く出来ていて私が作るより「おいしい」と言って食べてくれます。さすがにプロが作っています。
種類もいろいろあるようです。買い求め方もスーパーや薬局であったり、通信販売等であったりもします。
又、非常食用に少し買い置きしてもいいと思います。
がんばり過ぎずにもう少し気楽に考えて、こんな食事の日もあっていいのではないでしょうか。 
                                          (片山 久美子)

 高田地域ケアプラザ介護者のつどい

 7月の高田地域ケアプラザの介護者のつどいは食事を摂りながらの懇談会でした。
参加された介護者さんが高田地域ケアプラザのデイサービスの食事をいただきました。
当日のメニューは、ご飯、味噌汁、肉団子とナスの煮物、モヤシと胡瓜の柚子和え、青梗菜の玉子炒め、果物(メロン)でした。
介護者さんから、「こんな風に毎日作るのはたいへん。毎日食べたい」「栄養バランスが良くて、家族も安心」「葉物を細かく切ってあって、食べやすいようにしてある」「いろどりよくおいしい」と好評でした。
ここのデイサービスでは、行事食に郷土料理を取り入れたり、希望される方は外食にも行けるそうです。
 食後はいつものつどいに入りました。
ご自身の親を介護されている方、義理の親を介護されている方、夫を介護されている方、介護を終えた方と、いろいろな立場の介護者さんがいました。
介護の悩みに、「むずかしいね」「こうしたらどうかな?」と介護者さんや、区の保健師さん、ケアプラザの担当者さんからもアドバイスが出されます。
みんなで、一緒に悩んで、共感して、真剣に考えながらも、笑いがありで、楽しく過ごせました。
介護者さんが介護していてうれしいと思うことは、やはり「ありがとう」の言葉のようです。
新しく参加された介護者さんにも、おしゃべりできる相手ができたようでした。
 みんなで、良い知恵を出し合って、悩みながらも、笑いあえる、そんな場になって行くといいなと思います。
 ご参加、お待ちしています。

  高田地域ケアプラザ 第2木曜日 午後1時30分〜午後3時   (8月はお休みです)

                                         (小形 晴身) 

 下田地域ケアプラザ介護者のつどい

5月16日のつどいでは、デイサービスで提供されている食事の「試食会」がありました。
一度に沢山の用意はできないとのことで、8食程度ということでしたが、私も姑がいつも下田デイサービスにお世話になって6年、連絡帳にはいつも完食と書いてあり、おいしいのだろうと思っていましたので、申込み、今回運よく参加できました。

そこで分かったことは、メニューや味も良かったのですが、それより食べやすいように良く考えて作られていること、そして同じおかずやご飯でもその方によって形を変えて出してくれ、又食器もプラスチックなどではないということでした。優しさと大変さを感じながら、おいしく頂きました。

そして、ここ数か月の「つどい」では「介護認定が次の段階へ進むと、わかっていたこととは言えやっぱりショックです」そんな声を聞きました。私も同じです。いつも心中複雑です。介護には終わりは見えないですが、今のまま在宅で介護を続けたいしできるだけ本人にいいと思うサービスも使いたい。

それでも、いつも話題になるのは、グループホームや特別養護老人ホームといった施設はどうなのでしょうかと言うこと。「それはそれでこの先の選択肢としておくことでいいし、家族がいたらそういう話もしておけばもっといいのではないでしょうか」とケアプラザの職員さんからの助言がありました。
いつもいろいろ心配はつきませんが思うことは皆さん同じだと思いつつ、少しだけ心が軽くなったような時間でした。

  下田地域ケアプラザ 第3木曜日 午後1時30分〜午後3時   (8月はお休みです)

                                             (片山 久美子)

 新吉田地域ケアプラザ介護者のつどい

昨年は、9月26日に講座が開催され、介護実践と福祉用具についての学習をしました。
 今年は、11月14日(木)1時半〜3時に介護者のつどいが行われます。以後、隔月開催を考えているとのことです。

 詳しくは、新吉田地域ケアプラザにお問い合わせください。
 п@045―592―2151
                                           (小島 瑞子)

 日吉本町ケアプラザ 介護者教室に参加して

「オムツの選び方、当て方講座」
 7月10日 午後1時半〜2時半
 講師:オムツフィター3級・主任介護支援専門員の渡會祥子さん

オムツフィターとは
 ・排泄トラブルを生じたときに症状の把握をした上で適切なアドバイスや物があれば生活の質を上げ ることができる。
 ・オムツフィターとはオムツを提案することだけにこだわらず、医療や住環境、福祉用具など、幅広い 視点から快適な排泄ケアを考えることができる資格。

尿失禁の種類
・腹圧性尿失禁
 咳やクシャミ、物を持ち上げるなどで腹圧がかかると漏れる。
 これは、骨盤底筋体操をすると効果がある。
 また、人は平均7〜8回トイレへ行くが、このうちの3〜4回トイレをするときに勢いよく出さないで、チョ ロチョロと出す訓練をすると治りやすい。
・切迫性尿失禁
 トイレに行きたいと感じたら、すぐ漏れてしまう。
 薬の使用で70%効果がある。肥満が原因のことも。
・溢流性尿失禁
 排尿開始までに時間がかかる。
・機能性尿失禁(ADLの低下による)
 トイレまで行くのに間に合わない。
・機能性尿失禁(認知症による)
 トイレを違う場所でする。
 トイレが分からない。
 オムツを取ってしまう。
 見ると汚れているが本人は気が付かない。

オムツをいい加減に選ぶと
 @ 蒸れ、圧迫による不快
 A 皮膚トラブルを起こし、肌荒れや褥瘡の原因となる
 B 動きにくい
 C 姿勢をくずし、座位がとりにくくなる
 D 臭いが困る
 E 尊厳を失う

オムツを見直す
 ・誰のためのものか、もう1度確認する。
 ・当て方は正しいか。
 ・介護者の都合でもより快適なものを。
 ・介護している人が今使っているオムツを自分で当てたことがあるか。
 ・今の使い方はどうやって決めたか、その根拠は理にかなっているか。

尿とりパットと生理用ナプキンの違い
 実際に、この場で実験をしてもらったところ、ナプキンは裏に漏れて当てた面もべた付くが、尿とりパ ットは当てた面がさらさらして、裏にも漏れていなかった。ナプキンは粘性のものを吸収するようにで きているので、便がちょこちょこ出るような場合にはナプキンを利用するとよい。

リハビリパンツとオムツの違い
 リハビリパンツは歩いて動き回る人用で、寝たきりの人や寝るときはオムツを使うようにする。リハビ リパンツはサイドが透けているので、横になって寝ると脇から漏れてしまう。

オムツの選び方
 ・本人の体に合わせなくてはならないので、薬局とかケアプラザで試供品がないか尋ねてできるだけ  試供品を貰って試してみるとよい。1袋買って、合わなかったらもったいない。
 ・尿とりパットには吸収量が書いてあるので、必要な量の物を買い、オムツの中に挟んで使い、尿とり  パットだけが汚れていたら、パットだけを取り換えると経済的。
 ・便とり用のオムツもあるが高いので生理用ナプキンの夜型を使用するとよい。

オムツの当て方

 オムツは足の付け根のところをピタッと合わせて、ウエストは締め付けないようにする。脳梗塞を起こ した人は片マヒになり、足の太さが左右で違ってくるので、太いほうの足に合わせ、細いほうの足の  付け根に隙間ができたら、両面使用のパットがあるので、それを折りたたんで隙間に挟むとよい。

オムツの捨て方
  新聞紙にくるんでビニール袋に入れて縛れば臭わないので、燃えるゴミの日に出しましょう。

お勧め品
  オンリーワンリハビリパンツ(横を向いても漏れにくく、良く伸びるので履き易い。
  アテントSケア(軟便用パットでとても良いが1枚200円位で高いのが難)

感想
  いろんなタイプのオムツを持参して説明してくださり、とても分かりやすかったです。
  この紙面では、全部を伝えにくいのでこういうチャンスがあれば是非参加されることをお勧めします。                          (伊東 波津子)

 妻を看取って

 妻が他界してからこの9月で、ちょうど丸2年になります。仏教界でいうところの3回忌です。
ぶどうの会の会員の皆様に役立つというより、自分の区切りと心の整理という気持ちで鉛筆を走らせますことをお許しください。

 亡くなる4〜5日前に「あとをお願いしますネ」といった後は、自分で死期を悟ったのか、それ以前の物思いにふけるような表情もなく、痛みを訴えることもなく、安らかに過ごせたことが何よりでした。

 亡くなる前日も、当時4か月の初孫が見舞ってくれました。ちょうど中秋の名月でしたので、手鏡で満月を映してあげると「ウン、ウン」と言葉にならない、うなずきを返してくれました。孫が一緒にベッドで添い寝するときは、孫の名前を呼んでいるのか口をパクパク動かしていました。嬉しかったのでしょう。

 顧みますと妻が体の不調を訴え始めたのはH16年春、55歳を過ぎた頃でした。子供2人もそれぞれ巣立ち、当初は更年期障害と相まって空の巣症候群ではないかと思っていました。もともと、泌尿器系が弱く、腎盂炎や膀胱炎をよく患っていました。H19年に入ると食欲も低下し、体重も減り、1人での外出も困難になりました。秋には病院以外の外出は無くなりました。

 この頃から3~4か月おきに総合病院で定期的に検査入院をしていましたが、これという診断もありませんでした。H20年になると発熱を繰り返すようになり、寝込むことが多くなりました。外出は全く不可能になり、私も今までの仕事を続けることはできず、早朝から昼過ぎに帰宅できるパートタイマーになりました。

 10月31日、家でバタッーと倒れ、11月13日、入院。検査の結果、卵巣嚢腫、腎機能不全、腹水、胸水が明らかに。当病院では治療困難につき他院への転院を勧められる。

 今思うと、この1か月の間に適切な処置をしてもらえていたら生命は救えたのではないかと思うと、残念です。

以後の経緯は次号に。
                                           (関口 輝昭 )

 認知症の高齢者への具体的な接し方

(エーザイ株式会社、ファイザー株式会社の冊子より転載しました)

性格変化

 「腹を立てて、攻撃的になる」

ポイント:介護者が冷静になって対応する
 認知症の高齢者のなかには、性格が変わったように怒りっぽくなる人がいます。
 原因の多くは、感情をコントロールする能力の低下や、様々な思いを上手に表現できないもどかしさ だと思われます。だから、介護者が平静さを失っているとより増幅されます。むしろ上手に話題を変  えながら、注意を別な方向に持っていくとか、とりあえず、その場を離れ、一定の時間、間をおいて本 人が忘れるのを待つといった工夫が有効なことがあります。

 もし、あまりにも激昂するようならば、専門医の診察を受け、精神を安定させる薬を出してもらいまし ょう。また、日常生活や環境をもう一度見直して、原因となることがもしあったら、それを改めるように しましょう。
      
                                            (伊東 波津子)

 賛助金をありがとございました(敬称略、50音順)

新井 政子  池田 仁己   石森 紘子   伊東 波津子  市川 洋一  生稲 精子
井上 ?子 海辺 俊男   梅沢 厚也  大井 啓右 小形 晴身   奥田 由美子 尾澤 康子 小股 昭  
片山 久美子  金子 悦子  金子 範子 鏑木 克芳 木村 和子  木村 静子  草島 寿子
小泉 寿子  小島 瑞子   齋藤 好子  坂口 松子 櫻井 幸子   澤田 千代子  島田 加代
芹澤 久美子 十文字 美千代 杉山 久美子 高津 志津子  田巻 雪子   竹田 和子 知久 達哉
都築 芙美子

富永 喜子 鳴海 静代   橋本 あや子 福田 仁子 福田 千恵  藤田 寿子 細貝 明子  堀  悌一
堀川 祥子 松谷 啓子 松田 和代 水野 次郎 宮澤 よし子 三輪 なをゑ 村田 輝美 本橋 ハマ
森澤 幸子 森  秀美 矢澤 弘子 山口 恵子 丸山 洋子 山本 一郎 山本 弘子 山村 啓子
和田 和子

 編集後記

 「受けた情けは石に刻み、かけた情けは水に流せ」と人生の先輩に教わっていました。

 しかし、性格の悪い私は、「へへへ、受けた情けは水に流し、かけた情けは石に刻むぞ!」と友人に言い放っておりました。ところが、今回、介護を考えるぶどうの会の交流会に、多忙な毎日のお勤めの中の貴重なお休みにもかかわらずお祝いに出席してくださった来賓の方々や心優しい元世話人や現会員の皆様に接し、素直に「受けた情けは、石に刻もう」と思い改めました。

 ご出席いただき、本当にありがとうございました

 まだ、残暑厳しき折、皆様ご自愛くださいませね。熱中症予防には、一気に水を飲むよりか、こまめに飲む方が吸収が良いとか聞きかじりました。残暑見舞いに二句。

 「水を飲もう こまめに飲もう 水飲もう」「そのうちに 涼しくなると 言い聞かせ」
                                            (宮澤 よし子)

 長かった夏休みが、やっと終わりました。読書感想文に自由研究。「もういい加減にして!」という私も、うん十年前の夏休みの宿題は紙粘土で作る立体日本地図に絵に書道。

 4歳違いの高校生の兄がほとんど作った日本地図は友達のそれとは違って立派。「早く仕上げて海に行くぞ」と、兄がわざと下手に描いた絵。今思えば先生も立派。作品展示会に飾られたのは唯一、自分で書いた日記でした。孫の宿題を手伝いながら子供のころを思い出しました。
                                             (伊東波津子)