平成25115日(火)     会 報 ぶ ど う           通刊 第52

代表挨拶

 あけましておめでとうございます。

 皆様お健やかな新年をお迎えになられましたでしょうか。

今年の冬はいつになく厳しい寒さにくわえて、新型のノロウイルスが流行し、尊い命が脅かされています。
 感染力が非常に強く衛生管理が予防のすべてです。手洗い、うがいの励行をお願いします。

 

高齢社会に伴い、介護施設の需要は高まる一方ですが、国や自治体は財政難から特別養護老人ホームの
 新規開設を抑制してきました。特養の待機者は全国で42万人と推計され厳し
い在宅介護を強いられる世帯
 も多いようです。

政権が交代しましたが、福祉の充実案の活字がちっとも見えてこないことが非常に気になるのは私だけでしょ
 うか・・・

当会が今年設立20周年を迎えます

 平成2543日、当会が発足してから20年の節目を迎えます。

これまで実に多くの方々のご支援でここまで来られましたことは感謝にたえません。唯一、悲しく残念な
 ことは、設立当初からともに活動し、この会を支えてくださった重鎮、大井要子さんと一緒に迎えることが
 できなかったことです。あのやさしい笑顔を忘れることができません。

設立20周年にあわせ、世話人の堀 悌一さんの力添えによりホームページを開設することになりました。ど
 うぞお楽しみに!!!

61日(土)には皆さんと楽しい交流会を持つことを企画しています。4月の会報で詳しいお知らせをお届
 けします。

本年も当会のご支援をよろしくお願い申し上げます。          
                                代表 石森 紘子
 

今、現場では

 10月のとある秋晴れの日。新吉田あすなろ地区のある方からケアプラザに1本の電話が入りました。「道
 に迷っている方がいてね、寝巻きのままで寒そうなので酒屋さんで待ってもらってます。」

 その酒屋さんは『あすなろさがしてネット』で徘徊される方を保護する拠点となっているお店でした。この
 拠点に迷っている方をご案内くださると、日中であればケアプラザへ夜間は警察へ、拠点が連絡くださるこ
 とになっています。案内ステッカーも貼ってあります。一報いただいたケアプラザから区役所、警察、近隣
 のケアプラザへ問い合わせを始めます。お隣ケアプラザのデイサービスご利用の方と判り、お迎えに伺うこ
 とに。

 酒屋さんへ行ってみるとご本人と保護してくれた近隣の方、お店の方、そして何とお店近くのデイサービス
 の職員さんまでが心配して駆けつけてくれていました。ほどなくご自宅へ帰ることができました。

『あすなろさがしてネット』は保護ネットワークの他、ご自宅から出かけて行方が分からなくなった時、
 まださほど遠くまで行っていないだろうと思われる時に拠点に一斉に情報を流して気にかけてもらうファッ
 クスと電話のネットワーク、そして多くの方に捜索中をお知らせするメールシステムを持っています。

 どちらも認知症で徘徊される方が、少しでも早く安心できて暖かい家庭に帰れるようにする地域ネットワー
 クです。当然のことながら徘徊の方は町会の中だけを歩いて回るわけではありません。この温かい地域ネッ
 トワークが近隣の理解を得て、地域を越えて広がっていくと素敵だと思います。

ご参考までに『あすなろさがしてネット』の情報をメールで受けるためのQRコードを載せます。携帯でコー
 ドを読み取って登録してみてください。

←あすなろさがしてネット QRコード

また介護を経験された方たちにはぜひ認知症の理解を広めていくために、サポーター養成講座を開催でき
 る講師(メイト)になっていただき、寸劇や解説で認知症のことを私たちと一緒に広めていただければと思
 います。看ていたご家族の思いは、何ものにも代えがたい大切なメッセージとなって、聞く方の心に残ります。
 誰もが自分がなりうること、自分の家族がなりうること、の思いで認知症の方が暮らすのを見守っていけれ
 ば、社会はもっといろんな方にとって暮らしやすいものに変わってくるはずです。

今年は民生委員さんを中心とした一人暮らし高齢者「地域見守り」推進事業も始まっていて、訪問を受けら
 れた方もあるかと思います。これから地域包括支援センターのスタッフによるお一人暮らしの方の訪問も始
 まります。

 今元気な方もお身体やお気持ちは日々変わります。何かの折に、どこと知り合っておいたら安心なのか、そ
 のための顔合わせと思っていただければと思います。


                                  新吉田地域ケアプラザ 主任ケアマネジャー 水村 志津子

初代代表、大井要子さんが114日に肝臓癌のため、お亡くなりになりました。

9月の定例会の時「検査入院をするのでしばらく休みます」との連絡。お元気になられたら、またお会いでき
 ると思っていた世話人達は訃報に接し、本当にびっくりしました。

「介護を考えるぶどうの会」の準備会から20年に亘り、最初の10年間は代表として、後の10年間は相談役と
 してご尽力いただきました。あのころは、まだ介護保険もなかったので、社協の送迎サービスへの提言や介
 護者の緊急時の対応への申し入れ、徘徊ネットワークの立ち上げや、介護者への電話相談など、区役所や社協
 の協力の下、精力的に私達を引っ張ってくださいました。

 今では、介護保険が施行され、介護者を取り巻く環境も随分変わってきました。「介護を考えるぶどうの会」
 の活動も色々と悩む所です。まだまだ、教えて頂きたい事がありましたのに残念です。今後は大井さんの御遺
 志をつぎ、細々ながらも世話人一同がんばってまいりたいと思っています。                 


                                                               (伊東 波津子)

24年度「介護を考えるぶどうの会」学習会、交流会の報告

平成241020日、区社協多目的研修室にて行いました。講師は高田地域ケアプラザの主任ケアマネジャー
 の山アさん、アドバイザーとして区保健センターのケースワーカーの渡邊さん、保健師の佐藤さんにお願いし
 ました。

介護保険が施行されて以来、3年ごとに見直しされ改正されてきましたが、どこがどのように改正されて私達
 の生活にどのように影響してくるのかを聞きたくて「どこが変わったの?介護保険制度」と題しました。

主だった新しいサービスとして、大きく変わったところは

@  定期巡回・随時対応型訪問介護看護

   24時間サービスの提供を目指し、定期的な巡回又は随時通報により、居宅を訪問し、入浴・排泄・食事
等の生活援助を行う。

A  複合型サービスです。

   デイサービスを利用しながら、必要に応じてショートステイや訪問介護や訪問看護を受けることが出来
る。

 細かい説明がいっぱいありましたが私としては、介護者のために改正されたというより、介護保険の財源不足の
 ために、色々なサービスが値上げされたという感想でした。デイサービスの時間が延長されることについては賛
 否両論で「一日ゆっくりできる」と喜ぶ人もいれば「お金がかかるし、本人も疲れるのでは」という人もいます。

10月では改正されて間がないので、問題点もまだ見えてきてないそうです。

学習会の後はお茶とお菓子を頂きながら交流会に移りました。

有料老人ホームに預けているが入所当時はすいていたので良かったが、満室になると手が足りなくなって、ほっ
 たらかしなので家に引き取りたい。デイに行きたがらない。お風呂を嫌がって困っている。などの悩みが尽きま
 せんでした。

 最後にアドバイザーとして参加してくださった佐藤さんと渡邊さんの言葉をご紹介します。

<佐藤保健師の言葉>

介護保険は分かりにくいですが御本人が何を望んでいらっしゃるか、何をさせたいかなど、ケアマネを上手に使
って相談して欲しい。

<渡邊ケースワーカーの言葉>

 介護者の皆さんにケアプラザを使われるように勧めています。介護技術の学習会や介護者のつどいなど色々やって
 いるので、足を運んでください。

次回の学習会と交流会は、もっと皆さんが興味をもたれるものを考えたいです。ご希望をお聞かせください。                
                                                                 (伊東 波津子)

あなたをしあわせにする がんばらない介護

「身を粉にしてがんばる介護」を美徳とした時代に、あえて「がんばらない介護」を提唱した野原すみれさんに、
 介護する人と介護される人が共に幸せになれる介護のありかたについての講演を聴いてまいりました。
 (平成241024日、都筑区役所6階の大会議室にて)  

  100人余の参加者で会場は満員でした。以下がお話の内容です。
                                 

1. 超高齢社会、するもされるも介護抜きには終われない

平均寿命、女性86歳、男性78歳、女性4人に一人が高齢者。104歳で亡くなった夫の母の葬儀に、夫の兄弟は
誰も参加できずの現実。

暮らし向きは、経済的に70%〜80%が心配ない高齢者。

2. 介護の心得の第一は介護者自身の健康を良好に保つこと

介護者が元気でないと、介護が続かない。

3. 一人で抱え込まず、身内、 ご近所、 友人、 親戚、 猫の手も借りる

   一人で無理をすると病気、 ケアホリック、 虐待など不幸を招く。

   娘48歳で仕事を辞め、母を介護。ストレスでキッチンドリンカーに。

   世間体を気にしない

4. 公的サービスを目一杯利用する

役所に行く時の注意点、 メモと鉛筆、 ざんばら髪にノーメイク。

役に立つところだから役所、 首廻りにはのびたTシャツを。

5. 男性はプライドを捨てよう  弱音を吐いてSOSを出す

     献身的に介護しすぎず、社会資源を充分に利用する 男性介護者、約30%に上る。

6. 施設利用は×で、在宅介護は○の偏見を捨てる

    老人ホームは養老院ではない、 介護のプロがお世話するホテルのようなもの。

7. 有償介護のおすすめ

    なまじ財産を残すと騒動の元。お金はあの世に持っては行けない、生かして使う。

   お金で済むならこんな良いことはない。人と共にそよ風が入ってくる。

8. 家庭内介護保険で老後の安心をつかむ

今、気がつかなければ・・・。 今、変わらなければ・・・。 

人間は信頼にこたえる動物、 色気と食い気を充分に発揮して楽しく過ごそう。

<野原すみれさんのプロフィール>

15年にわたって実母、 義母の介護を経験。身近で老いの現実を見てきたことを役得として、自分たちが高齢
m者になったときに後悔しない生き方を模索。

著書 『正々堂々がんばらない介護』 ほか多数。
                                                                  (石森 紘子)

大井さん、ありがとうございました

 ぶどうの会の功労者である大井さんには、私が右も左もわからない状態でケアプラザに入職した時から、
 ぶどうの会、民生委員、福祉に携わる大先輩、人生の大大先輩など、様々な立場で、本当に数えきれないぐらい
 お世話になりました。

 介護者のつどいの関連では、私が入職した平成13年、介護者のつどいは区の事業で、ケアプラザが会場でしたが
 在宅介護支援センター(地域包括支援センターの前身)は参加していませんでした。私はそれがとても不思議な
 状況に思えたので、区の保健師さんに参加をお願いしたのですが、当時はまだまだセンターの認知度が低く、
 社会福祉法人が運営している部分から、参加者の方から「中立的な機関でないので参加して欲しくない」という
 お声を頂きました。それでも、大井さんや区の保健師さんが何度も説明してくださり、初めはお試し、次は2カ月
m1回、そして常時参加させてもらえるようになりました。

 その後、介護者のつどいは、区の事業でケアプラザに委託になり、ケアプラザの事業になりましたが、介護者のつ
 どいを身近な地域が開催するのは当然の流れだったと思っています。

 高田地域ケアプラザの介護者のつどいでは、アドバイザーという立場で色々と運営のアドバイスも頂けたことで、
 高田地域ケアプラザの介護者のつどいのスタイルを参加者の方々と一緒に作ることができたと思っています。

 このような話を挙げると本当にきりがありません。感謝と共に大井さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。
       
                        鈴木 剛
                       (前職 高田地域ケアプラザ 地域包括支援センター 社会福祉士

                                   現職 平塚市地域包括支援センター サンレジデンス湘南

食事介助のポイント

日吉本町ケアプラザの介護教室が年4回、開催されています。今日19日は今年度最後の介護教室でした。今日の
 テーマは食事介助のポイントでした。

講師は日吉本町ケアプラザの職員で言語聴覚士の小辻牧子さん、実際にお水を飲んでみたり、ゼリーを食べてみたり
 しながら分かりやすく、お話していただきました。

@  食事の時の姿勢を整えよう

  反り返ったり、テーブルから離れた姿勢で食べるのは良くありません。首がやや前に傾いているのが一番
望ましい。

  テーブルと椅子の高さを整え、両足がしっかり床に着いていること。

  良い姿勢をとると、自律神経が働いて唾液がよく出る。

  できれば、自分で食べられるようにもっていくことが脳の刺激にもなるので望ましい。

  A食器や食形態を整えよう

  麻痺や硬直がある場合、食器を工夫すると食べやすい。スプーンは深めより浅いほうが食べやすい。
コップの持ち手も紙粘土や布などで工夫すると持ちやすくなる。

  ゼリー状のものが喉に引っかからず食べやすい。ヨーグルトとかムースは意外と喉にへばりつきやすい。
ゼリーの段階から良くなるとムース、ヨーグルト、野菜の裏ごしに移ると良い。お粥は、しっかりドロドロ
状態にならないと、お水とご飯粒が分離して水だけ先に飲み込み、ご飯粒が残って誤嚥につながるので注意。

  人工呼吸をする時、気道確保するのに顎を上げさせて、呼吸をさせやすくしますが、その反対に顎を
上げると嚥下しにくくなるので、首はやや前に傾けることを忘れずに。

  1口で飲み込める量は15mlが平均なので、これより少なめにするのが安全。

B口腔内を整えよう

  舌苔ができていると美味しさがわからないので、歯と同時に舌も磨く。

  咀嚼が大事。噛むと頭の筋肉を鍛え、唾液の分泌に繋がる。

  歯が欠損している場合は入れ歯を。歯医者に連れて行けないときは訪問歯科の利用を。
                                                         
                                                            (伊東 波津子)

在宅福祉分科会は私たちの応援団

 私は、家族の介護をしていたころ、機会があって港北区役所の高齢・障害支援課の支援担当の方のお話を聞くこと
 がありました。その方は、家で暮らしている方も、施設で暮らしている方も、障害を抱えている方もどの人も住み
 慣れた地域で幸せに暮らせるようにという想いをせつせつと話されました。私は、隣に人がいるにもかかわらず、
 心が弱っていたせいもあるかも知れませんが涙を止めることができませんでした。区の担当者は、ここまで想って
 くださっていたのかという気持ちでした。ありがたい応援団だと思いました。

さて、きょうは、介護されている方、介護をなさっている方にいろいろな支援を考えている人々がほかにもたくさん
 いるということをお伝えしたいと思います。 

区役所の隣に社会福祉協議会が入っている建物があります。そこの多目的研修室で毎月1回、「在宅福祉分科会」
 という会がもたれています。

*在宅福祉分科会というのは、港北区社会福祉協議会の会員からなる分科会の1つです。

年齢や障害の有無に関わらず、地域で暮らし続けるために必要な支援を考えています。

ちなみに、社会福祉協議会とは、地域の皆さんや福祉関係団体、行政などが参画 協力して「誰もが安心して暮らせ
 る福祉のまちづくり」を実現するために地域福祉事業を行っている社会福祉法第109条に基づく民間団体ということ
 だそうです。

 分科会は、ボランティア・市民活動がより活性化していくことを目指しています。
(「ボランティア・市民活動新聞」…港 北区社会福祉協議会発行より転載)

*在宅福祉分科会への参画団体をご紹介します。

港北食事サービスワーカーズコレクティブほっと、   ちょボラ・ももの会、
 愛コープ港北、                   港北・家事介護ワーカーズコレクティブ「いずみ」、
 介護を考えるぶどうの会、              社会福祉法人
横浜市福祉サービス協会港北事務所、
 港北みどり園、                   太尾ふれあいクラブ、
 城郷ふれあいの会、                 ほっと新吉田、
 ふくしの和・高田、                 日総ニフティ株式会社(すいとぴー)、
 ナーシングプラザ港北、               綱島地区社会福祉協議会、
 綱島東民生委員児童委員協議会、           わだねの会

 港北区主任ケアマネジャー連絡会           日吉本町地域ケアプラザ主任ケアマネジャー
 樽町地域ケアプラザ 主任ケアマネジャー、

*今年度の活動は、勉強会を中心に取り組んでいます。
・介護保険の改定について       ・訪問リハビリテーションについて
・参画者の持ち寄った事例の検討    ・港北区あんしんセンター、成年後見制度
・民生委員、地域ケアプラザについて   について

*今後取り組みたいことは
・障害児・者移動情報センターについての学習   ・参画団体の施設見学
・改正介護保険法の検討   などです。

 特に心に残ったことは、以下のようなことです。

  1 介護保険法が変わって良かったことと困ったことの話を伺ったこと

   2 ナーシングプラザ港北(老人保健施設)の職員さんからリハビリについて学び、実際に体操を教えて
   いただいたこと(ラッキー!知り合いのおばあ様方と一緒にリハビリ体操しようっと!)

  3 サービス事業者さんの利用者さんに寄りそった喜びとお仕事のご苦労

  4 民生委員のお仕事とご苦労(頭が下がります)

  5 地域ケアプラザと地域包括支援センターの違い、関係性 
   (地域ケアプラザの中に地域包括支援センターがあるなど…以前は、よくわからず、ややこしや、ややこしや
   でした)


   6 社会福祉協議会の中に「港北あんしんセンター」があり、福祉サービスの利用や日常的な金銭管理などが困難な、
区内にお住まいの概ね65歳以上の高齢者の方や障害(知的、精神的、身体的)のある成年の方を対象に、契約に基づき
提供されるサービスがあること

在宅福祉分科会に集まっている皆さんは、社会福祉協議会の担当者2名に気味がいいくらい的確にひっぱっていって
もらいながら、在宅(特養も老健も有料老人ホームも自分の家、職員さんから見ても家族という意味でいっしょ)福祉
のために情報を共有し、教え合って、手をつないで網の目のようなものを作っているのです。そして、いろいろなこと
を知っておけば、必要なとき、ほかのサービスにつないであげられるという思いで活動しているのです。

皆さんは、少しでも在宅福祉に役立とう、学習したことを生かしていこうという熱意で顔を赤くしているのです。
(もしかして風邪だったりして?) 

 在宅福祉分科会の活動は、いろいろなジャンルの方々が私たちのために心を寄せてくださっているということを知っ
て、うれしくなりました。そして、介護を考えるぶどうの会の一員として皆様にもこの応援団のことをお伝えしたいと
思いました。こう書いているうちに心がなんだかほっこりとして温まり、頭も熱くなり、ぼーっとしてきました。
(いけない!暖房が熱すぎた!)
mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm(宮澤 よし子)

高田地域ケアプラザ介護者のつどいから

 認知症では、初期に、本人・家族が、ともに混乱してしまうことが多いようです。

家族は、本人が今まで普通にしていたことができなくなったり、わけがわからない言動にあわて、怒ってしまったり
します。

本人も、わからなくなり、迷っているところを、家族から叱責されたりするので、双方で、混乱してしまいます。

事前に、認知症の知識や接し方を心得ていたら、この混乱は、軽減されたでしょう。

 デイサービスや、ショートステイのサービスの利用も悩むことがあるかも知れません。

デイサービスやショートステイは、食事や入浴のサービスが入っているので、家族にとってはとても助かるサービス
なのですが、このサービスの利用を嫌がる利用者が少なくありません。本人の性格や好みを考えて選ばなければ、本人
に嫌な思いが残ってしまうことがあるそうです。

 つどいでは、いろいろな経験をしてきた介護者と、医療、介護保険のサービスに詳しい地域ケアプラザの職員や区役
所の保健師、ケースワーカーが集まっています。

困っている問題を、どうしたらうまく行くか、みんなで知恵を出し合っています。介護に悩まれていたら、ご相談く
ださい。いっしょに考え、良い方法を探しましょう。

介護の井戸端会議をやってます。

高田地域ケアプラザ 第2木曜日 午後130分〜午後3
mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm(小形 晴身)

 

下田地域ケアプラザ介護者のつどいから

 暑かった夏が終わりなんとか無事乗り切ったと思っていたら、急に寒くなりました。自分の体調管理も難しいこの頃
ですが、月に一度の「介護者のつどい」に参加して頂き、日頃の悩みや困りごと、また介護する中で疑問に思うこと等、
いろいろお話する中で「自分の親だからほっておけないので、介護していますが義理の親御さんの介護をしておられる
方たちは本当に“えらいですね」と言われました。

あまりに昔から当たり前で、嫁たるもの、そうするものだと思っていました。まさに私は、姑の介護をしていて、今
まで家族からも言われたことがなかった言葉だなと改めて思いまし
た。それより私から見たら、実の親で仕方ないとは
言え、仕事をしながら介護をしておられる方の方がよっぽど「えらい」と思います。こんな何気ない一言でも不思議と
心が穏やかになりました。介護者にしか分からない気持ってあると思います。友達も親戚も心配してくれますがそれで
も「つどい」で話をしたり聞いたりするのとまた違う気がします。ここでしか話せないこともあったりします。

いつもこんな感じであっという間の90分ですが心を穏やかにして、また少し優しく介護が出来たらいいと思います。

下田地域ケアプラザ 第3木曜日 午後130分〜午後3
mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm(片山 久美子)

新吉田地域ケアプラザ介護者のつどい

日 時> 平成24926日(水)13301530

<場 所> 新吉田ケアプラザ多目的ホール

<参加者> 介護者6、ケアマネジャー1、社会福祉士1、看護師1、ぶどうの会1

      福祉用具専門相談員1

(1) 先ず、中越クリーンサービス潟Vルバーサポート横浜店の福祉用具専門相談員の小畑尚敬氏の話から始
まる。

 参加者の前と壁際には、介護用ベッド・車椅子・ピックアップ・シルバーカー・杖・紙おむつ等が並べられて
いる。

福祉用具について、「福祉用具とは」「身近な福祉用具」「福祉用具の種類」等について話してくれた。

高齢化が進むに伴い、新しい用具も増えている。また、サイズも大小さまざま。使う人の幅が広がっている。
そして、色やデザインも豊富に。“介護にやさしい用品を通じてより多くの人たちに「便利さ」と「快適さ」
を!”

   介護度にもよるが、福祉用具でより日常的な動きが取り入れられるようになる。

. 福祉用具が必要になった時どうすればいい?

A. 地域包括支援センターに問い合わせるとよい。高齢者が住み慣れた所で、その人らしい生活をすることが
できるように、ケアマネジャー、保健師(または看護師)、社会福祉士等の専門職の方々が介護に関するさま
ざまな相談に応じてくれる。

. 福祉用具と上手に付き合うには?

A. 頼りすぎず、最小限に。

福祉用具は使い始めるといろいろな疑問が。

電動介護ベッドの挟み込み事故やリモコン操作用具の事故が多いそうだが、その防止について。

・本来、リモコンは、マットレスのサイドレールにフックが掛けられるようになっている。杖の下や患者さん
の背中辺りに置くとベッドが思わぬ動きをする。フックを掛けるようクセをつける。

・電動介護ベッドは、手足がベッドの外に出ていないことを確認してから高さの操作をする。また、そのベッド
を畳の上においてある場合は、ベッドからおりようとする際、足のあたる所にマットレスをしく。畳の目の方向
によっては、すべることがある。立ち上がる時、踵がすべり易いので、ひと呼吸おいて静かに歩き始める。

(2)次に、新吉田地域包括支援センターの看護師である津村順子さん(以前、訪問看護師として各介護者のお宅
を回っていた)の在宅介護における10年余の体験に基づいた“介護予防の手引き”の話。

  @褥瘡予防

・寝たきりの方は、2時間毎に体位交換をする必要がある。これは、介護者の負担が大きい。できれば福祉用具の
エアーマットをレンタルして床ずれを予防。

・床ずれのできやすい骨の突出したところ(仙骨、足の踵、肘等)は、体重がかからないようにする。また、
つっぱらないように注意して、座位になった時は、必ず背抜きをする。

A食事・栄養

・食欲は心的影響を受けやすい。楽しく食べられるように工夫する。

・食べる時は、ベッドを起こして座位にし、食後も3060分は、座位を保つ。

・一日1,8002,000キロカロリーを目安に。消化吸収がよくないので低蛋白を防ぐため、食べたい時に食べたい
だけ摂取させてあげる。水分は、最低でも1リットル以上摂る。

B口腔ケア

・食事の前後は、入れ歯をはずし口腔内ブラシで軽くブラッシングする。口腔内が乾燥しないよう常に浸潤させる。

C排泄

・毎日の排尿回数、量、排便の有無を記録し、最低3日に一度は排便があるよう浣腸を。

・出来るだけ自然な姿勢での排泄を工夫し、プライバシーを保持し、自尊心を傷つけないよう配慮する。

D清潔

・感染や褥瘡予防、血液循環の促進、筋の萎縮・関節の拘縮予防、皮膚の観察、爽快感など清潔の保持。その
ため、可能な範囲で入浴、シャワー浴、清拭、部分浴等状態に応じて行う。ご家族で無理な場合は、介護保険
サービス利用として訪問看護、訪問介護、通所サービスや訪問入浴サービスがある。

E生活環境

・転倒の引き金になる階段や滑りやすい床、可動性のある家具等に気をつける。

・室温は、夏は2527度、冬は1820度、湿度は50%前後がよい。

・匂いがこもりやすいので、適宜換気する。暖房器具による火傷に注意。

Fリハビリテーション

・麻痺のある方は、関節の拘縮を防ぐため、介護者が朝・夕各10回程度全身の関節の曲げ伸ばしをする。

G睡眠

  出来るだけ昼夜逆転しないようにする。改善されないようなら、誘眠剤使用も考慮。ただし、副作用に気
をつける。

H服薬管理

・決められた時間・量を守り、勝手に中止とか、増量しない。副作用の心配は、医師、看護師、薬剤師に相談
する。

Iバイタルチェック 

・普段の状態を知ることは、異状の発見に役立つ。1日1回朝、同じ条件の下で検温と血圧測定をお勧めしたい。
体温は、37.5度以上、血圧14090以上は時間をおいて再度測定し、経過を見る必要がある。

10年近くも在宅介護の方々を訪問してきて、その大変さは、語り尽くせないくらいとのこと。介護者は決して無理
せず、任せられる事は、専門職にとお考えいただきたい。先ずは、地域包括支援センターにご相談ください。

  (小島 瑞子)

認知症の高齢者への具体的な接し方

人物誤認「あなたはどなたですか」

ポイント:否定をしないで、まず受け入れる

 もう何年も一緒に暮らしているのに「あなたはどなたですか」と言われるのは、やはりショックだと思います。でも、
これは新しい記憶がなくなってしまうのだから仕方ありません。

 同じ理由で、別の人(その人の両親や兄弟、友人など)と間違えられることもあります。そんなときには、強く否定し
ないでその人になりきってしまったほうがいい場合もあるようです。

また、泥棒だとか恨みを持っている人と誤認して興奮することがあります。そのときも、言い争うとよけいややこし
くなりますから、1回姿を消してから、機先を制して「ただいま帰りました、××です」といって、認識してもらうと
いった工夫をしてみましょう。

(エーザイ株式会社、ファイザー株式会社の冊子から転載しました)

(伊東 波津子)

行ってきました。デイサービスあおぞら

あおぞらデイサービス下田上町

 平成2411日に開所。下田町の下田上町バス停から1分程の所にあります。施設の名前「あおぞら」のように、
水色の一戸建てのお家でした。

介護や介護保険のサービスに詳しい看護師やケアマネジャーがいます。

1日、10名まで。医療ケアを要する方や緊急のお泊りの対応もしています。

・柔軟な考え <HEAD>   ・誠実な心 <HEART>   ・暖かい手 <HAND

3つの“H”をもって取り組んでいるそうです。

地域との交流もされているようで、公会堂のバザーにも出品されているそうです。

 広いリビングで、利用者のしたい事をし、天気のいい時には散歩にも行かれるようです。

壁に東海道五十三次の地図を貼り、利用者の歩いた距離のところに名前が書いてありました。達成感が感じられ、
楽しそうです。

 日差しが入る明るい家でのんびりと、思わず居座ってしまいそうな雰囲気がありました。

 現在まだ空きがあるそうです。

                            (小形 晴身)

初めまして 世話人になりました

 初めまして。島田加代です。鶴見区下末吉に住んでいます。

介護度3の父の介護をするために毎日約1時間かけて綱島に通っています。一人っ子なのでけっこう大変です。

去年の8月までは介護度4の母と介護度3の父の二人を介護していました。母が亡くなっ
たので、今は父の介護をしています。

気分転換に花屋さんめぐりをしています。おしゃべりが好きで、友達と会ってストレス解消をしています。

世話人になって、少しでもお手伝いができればいいなと思います。どうぞよろしくお願いします。

(島田 加代)

お疲れ様でした 故人のご冥福を心からお祈りいたします

廣 マツエさん    :ご主人様を看取られました。

千頭和 靖子さん   :お義母様を看取られました。

(ぶどうの会の事務局に連絡を下さった方を掲載しております)

賛助金のご協力をありがとうございました

熊沢 聰子    グループおおきな木    堀 悌一    山村 啓子    

(敬称略、五十音順)(平成248月〜12)

編集後記

 一人で泊まっていくことにした8歳の孫に、「○○のために布団をお日様に干して敷いておいたよ」と言ったら、
「ばあば、ふかふかしてあったかいよ。気をつかってくれてありがとう」と言われました。めったに人から「あり
がとう」と言われることのない(もっとも言われるようなことをしていないからだけど)私は、うれしくなりました。
こちらの心の方が、布団よりもほかほかふかふか温かくなりました。「こちらの方こそ『ありがとう』と言ってくれ
ありがとうね」と答えました。今年は、「ありがとう」と言われるようなことを頑張って実行し、人には孫を見習
って、「ありがとう」という感謝の気持ちを持つのみならず、その言葉を表したいと思いました。

 そういえば、「言葉は心」という詩をどこかで読みました。

 一つの言葉でけんかして        一つの言葉で仲直り

一つの言葉で○○○○(忘れました) 一つの言葉で笑いあう

また、「言葉は心の窓」とも言うそうです。今年は、言葉も大切にしたいと思います。(まず、それよりなにより
その前にやせなくちゃあ!)皆さん、原稿をありがとうございました。

(宮澤 よし子)

大崎さんがいらっしゃった頃は暮れも押し迫った頃、印刷屋さんまで出向いて割付から校正までやっていただいて
助かっていました。今回、お伝えしたいことが多くて、12Pに収めるのが難しく、苦労しました。12P以上になると
読むほうとしては嫌になるので、折角書いてくれた宮澤さんの原稿をカットしたりして、なんとか12Pに収めました。
1つでもお役に立てれば嬉しいです。(私も3月までに3k痩せなくっちゃ!このセリフ、言い飽きた)

(伊東 波津子)